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ノートルダム大聖堂の大火と修復への希望

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ノートダム大聖堂の突然の大火。現在の状況は・・・。

2019年4月15日夜(フランス現地時間)、フランス人とカトリック信者の心の拠り所のひとつ、ノートルダム大聖堂から火災が発生。パリ市民が見守る中、火は大きく燃え上がり小塔が焼け落ちる事態となりました。

市民の中には涙しながら動揺、困惑の声を上げる者もあらわれ、いつしか歌い始められた讃美歌「Ave Maria」を唱和しながら、人々が鎮火を祈る様子が報道されました。

大聖堂の中には多くの価値の高い宗教芸術品や聖遺物が保管されていたため、消失の心配が各方面からあがっていましたが、幸いにも消防士たちの手によって重要なものは運び出されていました。

さらに、ルイヴィトングループをはじめグッチ、ディオールなどの一大メゾンたちがすぐさま寄付金の声をあげ、17日現在、すでに日本円で1000億円を超えたと報道されています。

ジュリエット
ジュリエット
とりあえず修復費は大丈夫そうかな・・。でも失ったものが大きいね。
オリヴィア
オリヴィア
パリの一部を失った、と悲しむ市民の姿も報道されたね

ノートルダム大聖堂は、なぜ「パリ市民の心の拠り所」だったのか

ノートルダム大聖堂とは、パリのセーヌ川に浮かぶ「シテ島」にあるキリスト教、カトリックの大聖堂。

シテ島とは、パリの起源とされる島です。

紀元前300年頃に、ケルト民族の一つ「パリシイ族」が住み、発展させてきたことで「パリ発祥の地」とも呼ばれています。

セーヌ河から見ると、まるで浮かんでいるようなシテ島とかつてのノートルダム。

 

そんなシテ島にあるノートルダム大聖堂は、他の大聖堂よりもパリ市民にとって一際大きな存在です。

ノートルダムの敷地はローマ時代から聖域とされた場所で、古くからすでに聖堂がたてられていました。そこから発展し、全長127.5mにも及ぶ壮大な大聖堂へと進化していったのです。

歴史的にはフランス革命時に反キリスト教の勢力で一部が破壊されるという事態に。その後皇帝となったナポレオンの戴冠式が行い、文豪ヴィクトル・ユゴーの作品「ノートルダムのせむし男」のモチーフとなりました。

建築様式にも優れ、美しい外観から「白い貴婦人」とも呼ばています。内部にはステンドグラスをはじめとした数々の芸術品を備え、歴史に、政治に、文学に・・・フランスを語る際には欠かすことのできない存在となって行きました。

ちなみにシテ島に住む人のことを「シトワイヤン」と言い、これはフランス革命で市民たちが互いを呼び合った「市民」という単語と同じ。

シテ島(フランス語でe la Cité)のCitéは、Cityの語源でもあるのです。

オリヴィア
オリヴィア
まさにフランスの歴史とともにあった神聖なる大聖堂、それがノートルダムなんだね

ノートルダム大聖堂にある宗教芸術品や聖遺物

ノートルダムとはNotre-Dame、フランス語でNotreが「私たちの」、Dameが「女性」を意味し、「私たちの女性」とはカトリックで聖母マリアを意味します。

聖母マリアの名を冠した大聖堂には重要な宗教芸術品や聖遺物(キリストの遺品)、ほか歴史的な貴重品が多数存在していました。

「聖ルイ」ことルイ9世(アントワネットの旦那様、ルイ16世の遠~いご先祖)の衣服。

キリストが十字架に架けられた時の「いばらの冠」。※↓装飾されていますが中に枯れたいばらが入っています。

壮麗なパイプオルガンに、宗教芸術としても価値の高いステンドグラス、さらにノートルダムの象徴ともいえるバラ窓・・。


今回の大火で、これらのものは幸いにも無事であったことが報道されています。早い段階で消防士さんたちが必死に運び出してくれたとのこと。

そしてこれこそ神のご加護であるのか、火災時、温度は800度を超えたと推測されていますが、それでもバラ窓は消失の難を逃れました。

<消防士さん達の努力によって運び出された教会内の貴重品↓>

ジュリエット
ジュリエット
聖堂内部の金の十字架も無事だったようだよ!
スザンヌ
スザンヌ
失望の中にも一縷の望みが残っているね。。

修復への希望と未来

火災の翌日、15日にはマクロン大統領が演説を行い、ノートルダム大聖堂を5年以内で修復すると発表し、フランス市民への一層の団結を呼びかけました。

一方で、修復にかかる時間では専門家からは10年から15年はかかるとの意見も出ています。

幸い、焼け落ちた小塔の設計図は現存しているため、当時と同じ設計を行うことが可能とのこと。

今回の一連の様子・・火災から市民の様子、鎮火、そしてマクロン大統領の声明は下記の動画でまとめられています。
辛い出来事ではありましたが、フランス市民の心に深く残る出来事となるでしょう。

すばらしい姿をまた見られる日が、必ず来るのでしょう。
未来に目を向け、その日を心待ちにしながら、温かく見守りたいですね。

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