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やさしく細かく知る “フランス革命と「身分」”②民衆から革命家へ

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三部会の物別れから徐々に不穏な空気が立ち込めてくると、ついにこれまで支配されていただけの身分だった平民たちから革命への狼煙があがります。
その中核を担った革命の勇士たち、彼らはいったいどんな人たちだったのでしょう。

今回は雑学てんこ盛り、知らなくてもいいけど知ってるとちょっと楽しいネタを盛り込んだよ!

やさしく細かく知る「革命の勇士」たち

これまでをっさとおおさらい・・
不公平な多数決を強行しようとした三部会に反発した第三身分の議員たちは、自分たちだけの議会、「国民議会」を発足。王侯貴族たちから反発を受けるも、やがて王様お墨付きの「国民憲法制定議会」へと進化、第一身分、第二身分、第三身分、すべての議員がここに集結しし、あたらしい国のルール「憲法」を定めるべく奮闘していたように見えたのだが…

詳しく読みたい方は↓こちら↓

「フランス革命をわかりやすく理解する~難しいこと抜き!バージョンその1」

____革命の“勇士”たちはどのように生まれたんだろう?

スザンヌ
スザンヌ
時間を少し巻き戻して説明しよう。
三部会に出席している「議員」たちは、みな、選挙で選ばれたのさ。今と一緒だね。

特に第三身分では、「ブルジョワジー」と呼ばれる人々が多く選出されていた。

ジュリエット
ジュリエット
「ブルジョワジー」は商業で富を得て裕福になっていたり、教養を身につけて弁護士などの知識が必要な専門職についていった民衆、いわば、エリート民衆のこと。
オリヴィア
オリヴィア
少し前まではこんな人たちはいなかったのだけど、問題は色々あったとはいえ、フランスは経済社会においてはヨーロッパ随一の強国だったのさ。

社会の成熟とともに、実は民衆の中にも成熟した人たちが現れた、ってわけさ。

でも、貴族たちはまだそれがどんなことか本当の意味では理解していなかった、と言っていい。「力をつけた民衆」とはいえ、「民衆」には変わりない。

この頃、貴族と民衆では、天地ほど身分に差があったよ。

スザンヌ
スザンヌ
たとえば、貴族の敷地内に民衆が無断に立ち入った場合、貴族は撃ち殺しても罪に問われなかった。無罪だったんだよね。

そう。ちなみに貴族と言っても細かくは 公 侯 伯 子 男 と階級があって、王族と親戚関係にある貴族が「公爵家」で貴族の中でも格別。

侯爵家と男爵家でも、これまた天地ほどの格差があって、侯爵家がにらめば男爵家など潰せるくらいの差があったよ。

オリヴィア
オリヴィア
超キョーレツなタテ社会なのさ。
そのキョーレツなタテ社会をどうやって「壊しにかかる」のか・・。「もうこんな世の中いやだ!」と思ったところで、そう簡単にはいかないよね。

____それは現代社会にも思ってる人いるとはいそう。。でもそう簡単にいくことじゃない。
フランス革命は最終的には内乱、内戦となったけれど、平民がやにわに戦ったところで、なぜ勝てたんだろう?

ジュリエット
ジュリエット
みんなで反対!って言いだしたところで、だれが指揮するんだろう?それに「反対!」って言うことはできるけど、じゃあ「お前らなにができるん?」って聞かれたら・・・。それに大人数って烏合の衆にならない?・・とか、疑問は沸くよね。

いったい彼ら「民衆」はどうして団結できたんだろう・・その秘密を探りに、パレ・ロワイヤルへ飛ぶよ!

1788年のパレ・ロワイヤルの様子。服装に趣を感じます。


民衆たちの逆襲

スザンヌ
スザンヌ
パレ・ロワイヤルとは、今ではパリの観光名所の一つだね。うつくしい庭園と、今ではちょっとモダンなアートもあって、小さなお店も入ってたりする。

1789年当時、ここはオルレアン公ルイ・フィリップ2世の私邸だった。

ちなみに「オルレアン公」とは・・
フランスの公爵位のひとつ。ゆえに「オルレアン公」は歴代で何人も存在します。
フランス革命で名前のあがる「オルレアン公」はブルボン=オルレアン家のルイ・フィリップ2世のこと。ちなみにフリーメイソンのグランドマスターでもあった。

ジュリエット
ジュリエット
このオルレアン公という人物がちょっと、いや結構変わり者のでして、ブルボン家からすると親戚なんだけど、「自由主義者」といいながらまあ野心家で且つアントワネットを目の敵、革命のかなり前から反発的な人物だったんだ。
オリヴィア
オリヴィア
生活も奔放で、私邸のパレ・ロワイヤルは警察の介入を禁じて民衆に開放していたんだ。そこでは現代にも残る小売りのお店を作ったり、カフェも入れたり。さらに王権に反発する民衆たちの会合の場所としても貸し出して、庭園は無法地帯でけっこう入り乱れて娼婦のあいびきの名所になってて、

つまり、ショッピングモールと学生会館と歌舞伎町を足して3で割ったようなところかな!

__情報が多すぎる!

スザンヌ
スザンヌ
まあそんなこんなで、ちょっと怪しいおっちゃん貴族の雑多な私邸ではあったんだけど、このオルレアン公が解放したパレ・ロワイヤルがさながら、革命の勇士を生み出す「サロン」となったのは否めないね。
ジュリエット
ジュリエット
ここでいろいろ話し合い、意見を交わしながら考えを深めていったと思うと熱いね。

では、ここで重要なメンツを見てみよう!

ダントン・マラー・ロベスピエール・・っていうと聞き覚えあるよね!

教科書で覚えた人たちだね!

ロベスピエール・・弁護士。幼いころに母を亡くし、父は蒸発。奨学金で勉学に励む。革命派の中心を担う。

デムーラン・・ロベスピエールとは高校の同級生。ロベスピエールと同じく貧しくも勉学に励んだ。現代でいうとことのジャーナリスト的な活躍を果たした。「球戯場の誓い」「武器を持て」など名演説家でもある。

ダントン・・弁護士。王室顧問会議付き弁護士となり、王室を間近で見てきた人物。

マラー・・医師。イギリスで働いたのち、アルトワ伯(ルイ16世の弟)の主治医として働いていた。

サン・ジュスト・・ロベスピエールの腹心となる若き理論家。高校の後輩でもある。エロ小説を発刊してカトリックから追われるも、20代にして『革命及びフランス憲法の精神』を上梓。

デムーランさん。演説もうまいけど編集長もやったのよ。

 

マラーさん。「最期」の絵画が有名です。

 

__苦労して学んだ人、弁護士、王室を間近で見てきた人・・問題意識を分かち合えそうだね。最後のサン・ジュストだけやや異色感あるけどw

スザンヌ
スザンヌ
そう。ただ「反対」して寄り集まった人たち、というより、それぞれ背景があるんだ。でも、共通してることはみな、「弁が立つ」ということ。
考えること、そして行動することにすごく強そうなメンツだよね。
オリヴィア
オリヴィア
三部会ではここにシェイシスミラボーが加わったね。
シェイシスは「第三身分とは何か」という本を書いていたし、ミラボーは民衆と酒仲間のべらんめえおっちゃんだけど、法律を専門に学んでてなにげに伯爵でもあったのよね。

__そうか・・。民衆の貧しさ、そして王家の問題、それを実際に知っている人物たち、さらに法律的、理論的な見地から考えて・・議論を深めてながら、「今」の世の中がどうあるべきか考えていったら・・団結していきそうだね!

スザンヌ
スザンヌ
こういう「頭がキレる人」が中心になっていけば、やにわに反対だった人も、次第になぜ戦うのか、戦わねばならないのかわかってくる。

考えが明確になれば、行動も明確になる!中心に勢いのあるメンバーが入れば、どんどん賛同者を引き寄せられるはず・・!

オリヴィア
オリヴィア
そして、ネッケルが罷免されたとき、まさに彼らがいた場所がパレ・ロワイヤル。
三部会、国民議会、そして憲法制定国民議会と発展させてもまだ裏切りを続け、さらに武力を持ち込もうとする王室に彼らはついに禁を破る
ジュリエット
ジュリエット
デムーランの「武器を持て!」の名演説によって志を同じくしてきた民衆は、この一言で「革命の戦士たち」へと変貌を遂げていくんだね。
スザンヌ
スザンヌ
もう思想、理論だけでは王室を変えられない。議論も深めた、意見も出した、それなのに・・もう最後の手段しかない! 言葉で戦おうとしても武器を向けてくる王家。ならばこちらも武器を取るしかない・・!
そして民衆の反撃の火ぶたが切って落とされる!

__次回、舞台はバスティーユへ・・!

<おまけ>

ロベスピエールやデムーランの学んだ学校リセ・ルイ=ル=グランは今でも存在します。HP 内の動画がめちゃくちゃかっこいいのでぜひ❤見てみて!

このリセ・ルイ=ル=グランの卒業生にはほかに、思想家のヴォルテール、小説家のロマン・ロラン、さらに鞭打ちで有名なマルキ・ド・サドなど実にいろんな著名人を輩出している有名校です。

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