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もっと知りたい!ヴェルサイユの宮廷人~ブルボン王朝/王侯貴族編③~

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今回はルイ16世のやっかいな従弟と弟たちです。
王になりたくなかったルイ16世、王になりたくてなりたくてたまらない従弟と弟たち。なんという皮肉でしょう。

脇役(悪役)としてミュージカルや漫画にもよく登場する人たちです。

ヴェルサイユの人々

オルレアン公

ブルボン家の分家の一つ、オルレアン家出身。ルイ16世の従弟。
王位が欲しくてたまらず最悪に面倒くさい人であった。

本家と対立するとともに政策的に自由貴族の代表格となり、民衆にも近い立場をとったため、王党派にとっては危険分子となる。

所有していたパレ・ロワイヤルを貴族や民衆に開放する一方で警察の立ち入りを禁じた。そのためパレ・ロワイヤルは革命派や自由思想・主義者のたまり場となったほか、庭は娼婦との逢引きの場所にもなった。

わざわざ印刷工に金まで払ってアントワネットを中傷するビラを数多く印刷しばらまいたことでも知られており、アントワネットの苛烈な炎上を仕掛けた人物でもある。
首飾り事件が起こると待ってましたとばかりに攻撃材料として利用した。
三部会では第三身分に合流し、反ブルボン王朝の貴族たちを扇動した。

バスティーユ襲撃を後押しした人物でもあり、バスティーユ襲撃はパレ・ロワイヤルから出発している。

一時期はミラボーと組んでいたものの、どことなく胡散臭さの拭えない彼はイマイチ国民レベルでの信用が得られず、「平等のフィリップ(フィリップ・エガリテ)」と自称してみたりもするもジロンド派から共和制転覆の嫌疑を告発され、断頭の露と消えた。

オリヴィア
オリヴィア
パレ・ロワイヤルの庭は首飾り事件でアントワネットの「替え玉」ニコラ・ド・オリヴァがいた場所だね
スザンヌ
スザンヌ
バスティーユ襲撃前にデムーランが「武器を取れ!」って演説したのもパレ・ロワイヤルね
オルレアン公の出てくる作品

ミュージカル「マリー・アントワネット」では印刷工に金を払って中傷ビラを依頼するシーンがある。また、独唱シーンはみどころのひとつで高い大道具の上ひとり立ち、壮大に歌うシーンは圧巻である

プロヴァンス伯(のちのルイ18世)

ルイ16世より1つ年下。学者肌で意識高い系の弟であった。アルトワ伯とは異なり、アントワネットとはほとんど接触がなかった。

兄よりも王位継承者にふさわしいと自負し、アントワネットをなにかと貶めることに注力した。アントワネットがなかなか子供に恵まれなかったことをいいことに、王太子に恵まれるまであれやこれやと画策した。
革命勃発後は外国に亡命したが、王党派としてナポレオンと対立。ナポレオン失脚後、王政復古により念願の王座に。ルイ18世として即位した。

ジュリエット
ジュリエット
弟たちも王位継承権を持ってるのね。でも順位があるから、回ってくるかわからないのね。
オリヴィア
オリヴィア
ルイ16世に息子が生まれれば、ルイ16世の次の王はその息子になるので、弟たちの王位継承権は順位が繰り下がっていくんだよね。だから、アントワネットが子供に恵まれなかった時代は、むしろ好都合だったのね
スザンヌ
スザンヌ
こんな義家族はいやだ・・

アルトワ伯(のちのシャルル10世)

ルイ16世より3つ年下の弟。「享楽的」「快活」などと資料によくかかれるが語弊を恐れずに表現すればお上品なイケイケのチャラ男である。

祖父のルイ15世譲りの美男で、ルイ16世の兄弟の中で唯一の美男子と指摘されている。王座に執着はあったものの、王太子妃時代のマリー・アントワネットとは遊び仲間であった。あか抜けない真面目な兄を小ばかにしていたという記録が残っている。

ブルボン王家黄金時代の絶対君主制をかたくなに支持していたものの、革命勃発後は亡命。ナポレオンと対立姿勢を取るも自身で表立って戦うことなくほぼ無力であった。そのためアントワネットの忘れ形見、マリー・テレーズが反ナポレオンの挙兵のためボルドーで演説した際に、ナポレオンから(マリー・テレーズだけが)「ブルボン家朝唯一の男性」と皮肉られたと言われている。

息子のルイ・アントワーヌはマリー・テレーズと結婚したため、マリー・テレーズの義父でもある。

ルイ18世となった兄の死去を受けてシャルル10世として即位。まるでルイ14世時代のような時代遅れの絶対王政をめざし、国民の反感を受けて7月革命が勃発し、失脚。ここでブルボン家直系の王位は終焉した。

ジュリエット
ジュリエット
アントワネットからしたらなんかいや~な“狙ってる”感のあった義弟2人とも、結局は王座にはついたのね
スザンヌ
スザンヌ
アルトワ伯でブルボン朝終了か・・。カジノ時代にはそんなこと思いもよらなかっただろうな・・
アルトワ伯の出てくる作品

「1789~バスティーユの恋人たち~」ではアントワネットとトランプやカジノに興じるシーンがあるほか、媚薬を飲ませる人、という設定になっている。東宝演劇版では怪しいオネエとして、宝塚版では妖艶な中性キャラとして脚色されている

 

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