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もっと知りたい!ヴェルサイユの宮廷人~ブルボン王朝/王侯貴族編②~

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ヴェルサイユの宮廷人。今回はちょっと個性強めな方々です。さらに宮廷人ではないけれど関係の深かった、これまたクセ強めな方々をご紹介します。

ヴェルサイユの人々

ルイ15世の愛妾(公妾)

ルイ15世の公妾の中で最も有名な2人。王妃、王様を押しのける勢いでヴェルサイユに君臨した。

ポンパドール夫人
美しい外見の下に野心を隠し、政治的な才覚も持ち合わせていたいわゆる「やり手」のデキる女である。
政治に疎いルイ15世に代わってアントワネットの母、マリア=テレジアと和解し、ハプスブルグ家とブルボン家をつなぐ橋渡しを担った。
この和解は歴史的な和解であり「外交革命」と呼ばれた。

知性も高く有識者たちと多くかかわり、百科事典の編纂もサポートしている。
読書家で膨大な本を読んでおり、肖像画には本を片手にポーズをとっている。

また、ルイ15世の王妃マリー・レクザンスカは非常に聡明で穏やかな人物で、ポンパドール夫人を受け入れたため、王妃との関係にも険悪さはなく、対立的ではなかったという。

ヴェルサイユの貴族たちからの評判も良く、サロンを開いて有識者たちをつなげるなど「人脈を作り上げる」ことで自分自身の存在感を高めていった。

オリヴィア
オリヴィア
デュ・バリー夫人と並んでルイ15世の二大寵姫だけど、存在感は対照的な部分が多いわね。

 

デュ・バリー夫人
本名はマリ=ジャンヌ・ベキュ。貧しい庶民の家庭に生まれたがきちんと教育を受けて成長した。
しかしながら素行は色々微妙で複数の男性相手に生計を立てるようになる。

外見は非常に美しく、スタイル抜群のナイスバディであったという。やがてその容貌に目を付けたデュ・バリー子爵に囲われ、貴族や有識者などのハイクラスな男専門の「お相手」となり、その代わりに貴族同様の生活を与えられた。するとデュ・バリーは男たちを相手にしながら一流の振る舞い、話し方を吸収。娼婦同然の生活をしながら貴婦人同然の淑女へと変貌していった。

男性の目をくぎ付けにする美貌と一流の作法を身に付けたデュ・バリーは、ポンパドール夫人を失い絶望していたイ15世を慰めるのに必要不可欠の女となっていった。実にこの時、デュバリー25歳、ルイ15世は58歳であったという。

アントワネットとの「口を聞く、聞かない」バトルが有名である。

その他の人々

<その他…>
ヴェルサイユの宮廷人ではないが関係のあった高位の人々。

ロアン枢機卿
アントワネットを詐欺に陥れ、フランス革命の引き金を引いたとも言われる“首飾り事件”で登場する人。

演劇、漫画などの創作作品では、コミカルでまぬけなキャラとして描かれることが多いが、実際にはロアン家は一大貴族であり、親族の多くがヴェルサイユで要職に就いていた。

家柄もあって枢機卿という高位の聖職者となったが、素行、女癖が非常に悪く、マリア・テレジア、アントワネットからは毛嫌いされていたが、自分もヴェルサイユ入りすべく、なんとかアントワネットに近づこうとしていた。

入り乱れた人間関係からジャンヌと出会い、アントワネットへの想いを巧みに利用され、気づかぬうちに首飾り事件に巻き込まれてしまう。

首飾り事件の裁判で無罪となると、当時すでに不信感を買っていたアントワネットの対抗馬のようなかたちで棚ぼた式に人気者となってしまう。
1789年の三部会では第一身分(聖職者)の代表を務めている。

 

ミラボー
貴族であり、経済学者であった父を持ち、学識高く非常に優秀であった。

金や生活に突き抜けてだらしなく、身分の高さやインテリであることを鼻にかけない自由すぎるライフスタイルで民衆に人気があった。

演説が非常にうまかったことでも知られる。

王党派と革命派が争うなか時代を先読みし、三部会の時点で貴族(第二身分)でありながら市民(第三身分)の代表として参加した。

三部会ではヴェルサイユでなにが起きているのかを民衆に広く知らせ、ジャーナリストとしての役割を果たし、三部会の中心的な人物としても名前があがる。

王党派と革命派が対立し収拾がつかないなか、王室と議会の両立を目指す「立憲君主制」を支持した。

相容れない両派をうまく調整するため、知識と情報力と持ち前のざっくばらんな人柄を駆使し、波風の立たないように絶妙に活躍した。
この頃もっとも重要な人物であったという評価もある。

しかしながら不摂生がたたり、志半ばで急死していまう。
ルイ16世とアントワネットは優秀な調整役を失ったことで、急速に王党派へと傾倒していく。果ては大失敗に終わるヴァレンヌ逃亡を引き起こした。
ヴァレンヌ逃亡は革命派の人々を激怒させ、ルイ16世とアントワネットは処刑を免れられなくなった。

もしミラボーが生き続けていたなら歴史は変わっていただろう、という指摘もある。

スザンヌ
スザンヌ
ヴェルサイユの人々には個性がお強い人が多いのよ、ほんとに。本を読んでて驚きます。
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